佐藤弘和さんとのお別れ
12月15日の佐藤弘和ギター作品展についてこちらでご報告しないまま、何と1週間後に弘和さんが旅立ってしまいました・・・。
本日、告別式でお別れして参りましたが、未だに信じられない気持ちです。
弘和さんは3年半前に初期の食道癌が見付かって手術したものの1年後に再発、その後は肺、肝臓、脳まで転移し、入退院を繰り返されていました。
弘和さんとは私が留学後、GG学院講師になって知り合い、アルポリールという名の付く前のトリオに「ラ・クンパルシータ」を編曲して頂いたり、CD録音前に演奏を聴いて頂いたり。数年後にアルポリールで委嘱した「鳥の詩(うた)」は、故・菅原潤氏(「現代ギター」元編集長)の追悼コンサート直前に完成、初演させて頂きました。
そして、その後は全日本ギター協会(アマチュアギターコンクールを主催)でもお世話になりました。どんな曲にもお詳しい弘和さんの存在はとても大きかったものです。それまで私がやっていた2次予選の曲目解説も引き受けて頂いて、とても助かりました。
2014年の作品展@GGサロンコンサートでは、初めて「季節をめぐる12の歌」から4曲のソロを演奏しました。この時も、トリオでの「鳥の詩」はリハーサルを聴いてアドバイス頂きました。
アマコン関係もあってご病気のこともご本人から伺っていましたが、発病からあっという間だった気がします・・・。
今回のコンサートには企画段階から弘和さんの「覚悟」を感じていましたが、本当にこのコンサートのために生きてきて、最後の力を振り絞って、合奏リハーサルを聴いてプレトークをされ、コンサートを全て聴き、最後にしっかり挨拶までされたのだと思います。
関係者全員が「奇跡」を感じていましたが、何より弘和さんの意思の強さだったのです。
最後の最後まで作曲をされていた弘和さん。これからもその作品を弾き続け、ギターで頑張ることで天国の弘和さんに喜んで頂きたい、と思いを新たにしました。
(*写真はリハーサルのものです)
以下、何事もなければアップするつもりだった文章をそのまま載せます。
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15日は超満員のお客様と弘和さんご本人の前で演奏できて、本当に幸せでした。
弘和さんのお加減次第では聴いて頂けないかも…と言われていたのですが、最後まで聴いて頂けてとても嬉しかったです。
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