夏の半日 童話翻訳講座
先週の土曜日は、初めて翻訳講座というものを受講して参りました。
今まで(音楽関係が主ですが)翻訳を頼まれる機会は時々あり、常に最終的には日本語に悩みつつ何とか片付けてきたのですが、こういう講座を受ければ少しコツが分かるかしら・・・と思ったのです。
今回イスパニカ主催、東京外語大の卒業生、宇野和美さんが講師でした。
テキストの童話は申し込み時に送られてきて、講座の5日前までに自分なりの翻訳をあらかじめ提出するというもので、届いた時にパラパラと読んで「簡単過ぎたかも」と甘く見た私は締め切り直前に訳し始めたのですが、実際訳してみると意外と難しい!!
5歳以上対象の本だったので、「小学校1年生程度の漢字と言葉で」ということで、ますます難しかったです。スペイン語の単語自体は特に子ども向けという訳でもないので、日本語の奥深さというか幅広さを改めて感じました。
参加者は15名(男性は1名のみでした)、普段から通信添削を受けている方が多かったようで、若者から年配の方まで、かなりレベルが高かったと思います。
何冊も翻訳本を出版済みの経験豊かな先生でも、常に悩みながら、ネイティブに相談しながら翻訳されているそうで、本当に天井のない世界なんだな、と実感してしまいました。
グループ作業などもあって楽しかったのですが、隣に座っていた子と最後に話して、同じ外語大スペイン科の卒業生で、私が4年の時に彼女が1年生だったことが判明、更に続く会話にはお互い驚きました。
「坪川さんって知ってますか?」
「えっそれ私・・・」
「えっギターの!?」
「そうだけど・・・」
彼女は一時ギター部に所属していたということで、本当に驚きました!!
新入生はたくさん入って少ししか残らないものなので、私は彼女のことを憶えておらず、彼女は私の名前やイメージは憶えていたものの、現在では印象が多少違ったようで、お互いに全然分かりませんでした。
更には講師の宇野和美さんも、マドリッド留学時代は私の後輩(1年下でしたが仲が良かった)とルームメイトだったそうで既に私の事をご存知で、これにも驚いてしまいました。
日本人のスペイン語人口はまだまだそれほど多くないので、外語大関係者が多いのは当然と言えば当然なのですが、色々な縁を感じた一日でした。
本業のギターがあるのでなかなか時間が取れませんが、スペイン語の勉強も自分なりに続けていきたいものです。音楽も語学も天井がないのは同じで、それだからこそやり甲斐があるのかもしれません。
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