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2010年8月30日 (月)

夏の半日 童話翻訳講座

先週の土曜日は、初めて翻訳講座というものを受講して参りました。
今まで(音楽関係が主ですが)翻訳を頼まれる機会は時々あり、常に最終的には日本語に悩みつつ何とか片付けてきたのですが、こういう講座を受ければ少しコツが分かるかしら・・・と思ったのです。

今回イスパニカ主催、東京外語大の卒業生、宇野和美さんが講師でした。
テキストの童話は申し込み時に送られてきて、講座の5日前までに自分なりの翻訳をあらかじめ提出するというもので、届いた時にパラパラと読んで「簡単過ぎたかも」と甘く見た私は締め切り直前に訳し始めたのですが、実際訳してみると意外と難しい!!
5歳以上対象の本だったので、「小学校1年生程度の漢字と言葉で」ということで、ますます難しかったです。スペイン語の単語自体は特に子ども向けという訳でもないので、日本語の奥深さというか幅広さを改めて感じました。

参加者は15名(男性は1名のみでした)、普段から通信添削を受けている方が多かったようで、若者から年配の方まで、かなりレベルが高かったと思います。
何冊も翻訳本を出版済みの経験豊かな先生でも、常に悩みながら、ネイティブに相談しながら翻訳されているそうで、本当に天井のない世界なんだな、と実感してしまいました。

グループ作業などもあって楽しかったのですが、隣に座っていた子と最後に話して、同じ外語大スペイン科の卒業生で、私が4年の時に彼女が1年生だったことが判明、更に続く会話にはお互い驚きました。

「坪川さんって知ってますか?」
「えっそれ私・・・」
「えっギターの!?」
「そうだけど・・・」

彼女は一時ギター部に所属していたということで、本当に驚きました!!
新入生はたくさん入って少ししか残らないものなので、私は彼女のことを憶えておらず、彼女は私の名前やイメージは憶えていたものの、現在では印象が多少違ったようで、お互いに全然分かりませんでした。

更には講師の宇野和美さんも、マドリッド留学時代は私の後輩(1年下でしたが仲が良かった)とルームメイトだったそうで既に私の事をご存知で、これにも驚いてしまいました。

日本人のスペイン語人口はまだまだそれほど多くないので、外語大関係者が多いのは当然と言えば当然なのですが、色々な縁を感じた一日でした。

本業のギターがあるのでなかなか時間が取れませんが、スペイン語の勉強も自分なりに続けていきたいものです。音楽も語学も天井がないのは同じで、それだからこそやり甲斐があるのかもしれません。

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2010年8月24日 (火)

アマコン結果

2010遅ればせながら、日曜日の第11回全日本アマチュアギターコンクール結果をお知らせいたします。

最終予選出場者は、50名中1名の欠場があり、49名の参加でした(課題曲はポンセのエストレリータ)。
そこから今年は9名が選ばれましたが、体調不良で1名欠場したため8名で本選が競われました。

第1位:岩堀恭宏(ヤスヒロ)
第2位:三馬(ミマ)大志(ダイシ)
第3位:佐々木宣博(ノブヒロ)
次席:山口恵一郎
特別賞:東條巖(イワオ)
入選:山本孔彦(ヨシヒコ)
入選:監物(ケンモツ)拓
入選:賀谷(カヤ)直樹

(欠場):佐々木信暢(ノブマサ)

入賞者の皆様、おめでとうございました!!
最後に発表された通り、予選で1点足りなかったのが、以下の3名の方々です。
有賀(アルガ)勝巳、大森拓美、渡邊綾子
そして、未発表ですが、2点足りなかったのが以下の2名の方々です。
廣岡甲太郎、増田誠一郎

ちなみに、予選は審査員7名が5点満点で採点し、それを合計しているので、総合35点満点となります。
今回は26点がボーダーラインとなり、25点が3人いたため9名選出となりました。

もう一歩だった方々も、不満足な演奏となってしまった方々も、また是非来年挑戦して頂ければと思います。
詳しいレポートは、来月半ば頃までには協会HPにアップできると思いますのでもうしばらくお待ち下さい。ちなみに、協会HPの結果速報に本選参加者の自由曲などが載っています。
(上の写真は、粟戸委員撮影のHPの写真です。)

審査員の先生方、スタッフの方々、そして参加者の方々、本当にお疲れ様でした!!

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2010年8月21日 (土)

第11回全日本アマチュアギターコンクール

明日8月22日(日)、三鷹市芸術文化センター 風のホールにて、第11回アマチュアギターコンクールが行われます!!

予選は13時開始、本選が17時〜、表彰式は19時〜の予定です。
(昨年度優勝者、山室敏博氏の演奏は18時半頃〜になると思います。)
予選課題曲はポンセのエストレリータ、本選は自由曲のみで、テープ審査を通過した50名の参加者中、10名前後の方が本選に進むことができます。

審査員は私を含め全日本ギター協会会員6名と、ゲスト審査員には藤井敬吾氏をお招きしています。

入場料は当日2000円(前売1800円)です。
アマチュアのためのコンクール(学生と、他のコンクールの入賞者は出場資格なし)とは言え、毎年かなりレベルが高いので、ご興味をお持ちの方は、是非いらして下さい♪

昨年までの様子については、協会HPをご覧下さい。

明日も暑そうですが、私も頑張って参ります!

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2010年8月19日 (木)

「エコイック・メモリ」

兄・結城充考の新作「エコイック・メモリ」が昨日発売になりました!!

私は家族特権で先週もらって読みましたが、終始ハラハラドキドキさせられ、前作「プラ・バロック」に劣らずとても面白いです!!
前作の続編になりますが、新作からでも問題なく読めますので、前作を読まれた方も読まれていない方も、読書好きの方は是非是非!読んでみて下さい♪

ちなみに、リブロ池袋店ではまた店頭に「エコイック・メモリ」コーナーを作って下さったそうです。
詳しくは兄のブログをご覧下さい。

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2010年8月17日 (火)

東京国際1次予選。

昨日16日(月)は、猛暑の中、東京国際ギターコンクールの1次予選、テープ審査に行って参りました。

今回は32名の応募があり、うち3名が昨年のファイナリストで1次予選免除のため、29名の演奏(ソルのグランド・ソナタよりロンドOp.22、タレガのマリエッタの2曲)を聴き、15名に絞りました。予選免除の3名を加えて、第2次予選に進めるのは18名ということになります。

結果は参加者に現在郵送中・・・の筈で国内なら3日以内、海外でも1週間以内で届くそうで、それまでは箝口令が敷かれておりますので、残念ながらこちらではまだお伝えできません。ギ連でもTELによる問合せは受け付けていないそうなので、結果通知をお待ち下さい。

ちなみにどこのコンクールでもそうだと思いますが、テープ審査はもちろん参加者名を伏せて行われ、すべての集計が出てから名前が発表されます。なので、若い演奏だと思っていたらベテランだったり、またその逆もあったり、驚きがあるのも楽しいものです。

全体の印象として、あくまで私個人の意見ですが、技術的には十分でもロンドを古典らしく弾けていない人が少なくなかったのが残念でした。ロンドという形式上、繰り返しが多いので飽きさせないために色々やりたくなってしまうのかもしれませんが・・・。途中で繋いでいるのではないかと思うほど、テンポが統一されていない演奏もありました。

それから、1次予選は指定版なしということで様々な版がありましたが、明らかな音ミスも意外と多く、楽譜を見直すことはもちろん、多少はプロのCDなどを聴いてみることも必要なのでは、と思いました。最近はネットなどで怪しげな楽譜も氾濫していて、更には例えきちんとした出版譜であっても、常に楽譜が100%正しいとは限りません。コンクールを受ける際、たくさん版がある場合はいくつか見比べてみるべきですし、びっくりするようなおかしな音は古典や近代にはありえないので、特にプロを目指している人は、自分で楽譜のミスにも気付いて欲しいと思います。

そんな訳で参加者の方々には、近々結果が届くと思います。
2次予選に進まれる方は、是非本選目指して頑張って下さい!!

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2010年8月12日 (木)

9月5日(日)Fl&Gコンサート「4つの神話」

Photo_39月5日(日)14:30〜、パウエルフルートジャパン・アーティスト・サロン ドルチェ東京にて、毎年恒例となってきた斎藤和志氏とのフルート&ギターコンサート「4つの神話」に出演します!ようやく詳細が決まりましたのでお知らせです。

*一部で14時開演という情報が出てしまいましたが、14:30開演(14時開場)になりましたので、ご注意下さい。

今回の新曲は、
4つの神話(ウルクズノフ)、ソナタ イ短調 HWV362(ヘンデル)、「ブラジル風バッハ第5番」より アリア(ヴィラ=ロボス)
の3曲で、その他に過去に演奏した
恋するカリフ(ガスル)、魅惑の夜明け(シャンカール)
などを演奏予定です。

チケットは前売3000円、当日3500円(学生は500円引き)となっています。
お問合せ&ご予約は 03-5909-1771(ドルチェ楽器 東京・新宿店)までお願いいたします。

斎藤氏との共演はいつもとても勉強になりますし、今回は初めてのサロンで楽しみです。
ご興味をお持ちの方は、是非是非いらして下さい♪

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2010年8月 3日 (火)

学生ギターコンクール結果。

速報ではなくなってしまいましたが、一応本選3位までの入賞者をお知らせします。

小学生低学年の部 1位:原田斗生(トオイ)、2位:坂本和奏(ワカナ)、3位:小林龍和(リュウト)
小学生高学年の部 1位:金田栞奈(カンナ)、2位:赤井俊亮(シュンスケ)、3位:近藤祐月(ユヅキ)
中学生の部 1位:菅沼聖隆(マサタカ)、2位:山本大河(タイガ)、3位:秋田杏樹里(アシュリ)
高校生の部 1位:飯野なみ、2位:渡邊茜、3位:木村眞一郎
大学生の部 1位:林 祥太郎、2位:原 秀和、3位:伊藤亘希(コウキ)

総合優勝に当たるGLC賞は、残念ながら今回はなしでした。

私は本選のみ聴いたので予選の様子は分かりませんが、特に小学生はレベルが高く、接戦だったようです。正直なところ、2次予選課題曲は全体的に簡単過ぎたと思います(特に大学生のラグリマ)。「基礎を見る」という意図は分かるのですが、それならカルカッシでもソルのエチュードでも良い訳で、簡単過ぎる曲では差が付きにくく、どんなに巧い人でも少しの失敗で落とされてしまいます。
でも来年の課題曲を見ると、そういう点は改善されたようで良かったです。

本選に関しては、私が聴いた限りではどの部門も1位はダントツだったと思います。
GLC賞は、私は高校生の飯野なみさんかと思いましたが、例年に比べれば全体的にもう一歩だったとのことで、このコンクールのレベルの高さを改めて感じました。

各部門の1位は村治教室の生徒や過去に聴いたことがある人ばかりでしたが、パガニーニのカプリスを弾いた小学生高学年の金田栞奈ちゃんには驚かされました。知人に聞いたところ、彼女は6月のジュニアギターコンクールで総合優勝しており、その時に比べると今回は調子が良くなかったそうで、確かにコンクール的には決してパーフェクトではありませんでしたが、バネとキレのある演奏で、これから飛躍的に伸びるのではないかと思います。

ちなみに坪川教室の大学生ホープ、伊藤亘希くんは初めてのコンクール本選&初めてのトレモロ曲でいきなり「森に夢見る」に挑戦しましたが、見事3位に入賞しました!これからが楽しみです。

入賞者の皆さん、おめでとうございました!今回残念ながらメダルを逃した、または本選に進めなかった参加者の皆さん、そして審査員の先生方、スタッフの方々、保護者の方々もお疲れ様でした!!

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