退院。
私ではなく、私の愛器、アントニオ・マリンのお話です。
年末に、何と思いっきり床に落としてしまい、表面板が割れてしばらく入院していました・・・。
桐朋短大出勤の、年内最終日。最後の生徒のレッスンを終え、気分も軽やかに?机の上に乗せていたケースを持ったら・・・
閉まっていると思ったファスナーが開いていて、見事に本体だけ墜落!
悪い事は重なるもので、机の上からだったので高い位置から、両手に荷物を持っていたのでまったく救えず、学校なので固い床に直撃しました。
縦に落ちたのですが、表面板の左端が木目に沿って割れてしまい、割れ目もショックでしたが、振るとカラカラと木の破片が見えていて、力木が欠けたかも!?と真っ青に・・・。
翌日は朝からGGサロンでリハーサルがあったので、終了後すぐに営業部に相談し、年末でどこも混んでいたのですが幸運にも製作家のねじめ氏に預かって頂けることになりました(ねじめ氏はアントニオ・マリンの直弟子さんなのです)。無理を言って超特急で修理して頂き、先週無事に退院してきたのですが、見事に綺麗に直っていて感動でした。
派手な墜落の割には打ちどころが良かった?ようで、中の木の破片も(力木ではなく)ペオネスの一部ではめ込む事ができたそうで、解体されずに済みました。
ねじめ氏は修理の腕も素晴らしいと聞いてはいましたが、本当に職人技です。現代ギター社でも「(箔が入った)珍しい表面板だから修理が難しい」と脅されていたのですが、感謝感激雨アラレです。
ファスナー型のケース(グラスファイバーの超軽量)はとにかく軽く、楽譜入れを特注で付けてもらってずっと愛用していたのですが、古くなった事もあり、今回大失敗して恐くなった事もあり、これを機にアランフェスの超軽量ケースに乗り替えました。
ファスナー型の人なら閉め忘れたまま持ちあげる失敗は一度はやった事があると思いますが(私も床に転がす程度なら何度もやっていました・・・)、くれぐれもお気を付けて下さい!!
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コメント
入手して一年ですよね、でも楽器にとって最高の修理の達人がいたのは本当にラッキーでしたね。
でも、ギターケースは気をつけたいです。
蓋が閉まっていないまま持ち上げて楽器が飛び出す、という他に、ストラッブのケースへの繋ぎ部分が弱くて外れてケースごと下に落とすという話も聞きます。
投稿: タッキー | 2009年1月15日 (木) 19時47分
タッキーさん
ありがとうございます。そういえばちょうど1年ですね。
今気付きましたが、ギターを入手したのが一昨年の坪川教室忘年会の日で、割ったのが昨年の同じく坪川教室忘年会の日でした・・・。今年の忘年会は何が起こるやら・・気を付けたいと思います
ストラップが外れるのも恐いですね。何度か経験済みですが、いつもストラップを肩にかけた上にケースを手で抱えているので今のところ無事です。。。
投稿: 作者 | 2009年1月16日 (金) 23時14分